2歳の春。
私の音楽人生が始まった。
今私は音楽方面に進むように受験勉強をしている。
2歳のあの頃は、そんなコト思ってもいなかったけど、
今の私はあのことから形づくられていたんだなって、今になって思う。

私があの駅前センターに通い始めてもう16年。
その間、いろんなことがあった。
何十回と重ねてきた発表会。
地区大会にも何度も行った。
作詞作曲、音楽の基礎から全てそこで習った。
音楽の楽しさ、しんどさ、奥深さ。
全部あの駅前センターで教えてもらった。

優介にも、そこで会った。
たぶん小学校二年生。
やんちゃで、ガキで。
でもピアノがすごく上手くて、
アンサンブルを一緒にした時の優介のソロパートといったら、
見とれるほどにカッコよく、
私は初めて本気で人を好きになったと実感した。
お父さんお仕事の都合で離れ離れになってしまって以来、
優介とは何の連絡もとっていない。

駅前センターがなくなる。
環境の悪化。これが原因らしい。
生徒はみんなばらばらに。
私が週に一回必ず行ってた場所。
たくさんの友達、先生に出会い、別れた思い出の場所。
私の体の3分の1を形成しているといっていい。
だから、すごい喪失感を感じる。

言ってもしょうがない。
いつまでもあるわけじゃない。
でもさ、しんどいよ?
今日最後のレッスンが終わった後、
みんなで「だるまさんが転んだ」や「グリコ」をやった階段をゆっくり下りて…
一歩外に出た。そのまま振り返らずに駅へ。
もう、あそこには何もない。
私が思い出は全部、もって帰ってるから。

ヤマハ倉敷駅前センター
ありがとう。さようなら。

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