昨日の夜。
Sの携帯が鳴った。
時間はもう12時を回ってたと思う。
着信を見ると、アドレスにない番号。
でも、誰かはわかってた。
前にも同じようなことがあったし。
それに、
Sは着信には家からの電話でもかけなおすのに、
かけなおさないから。

モトカノからの電話。

以前同じことがったときは、
私が鳴らしてSが出た。
そのことを後から考えて、
私が出て、話せばよかったって思った。

Sは私のだから、もう電話しないで。
こう言いたかった。

でも、完全に拒絶できない。
彼女は、昔の私だから。
あの男にすがって、
あの男を求め続け、
自らをせきたて追い詰めた、あの私と同じだった。
彼女の気持ち、痛いくらいわかるから、
今私が出て行ったらどんなに傷つくかわかるから、
言いたくてもいえない。
そんな自分が前面にいた。
でもやっぱり、それじゃだめだという自分がいて、
はっきり言ってしまえという。
自分でもどうしたらいいのかわからない。
でもこのままじゃだめだ。
だから、今回は、私がかけなおして、私がはなすことにした。

もしもしとこたえると、
相手は少し黙ったあとで小さな声で「蘭さんですか?」といった。
「はい、そうです」

私は自分が優位に立つのを必死で抑えた。
そうしてしまうと、向こうが傷つくし、
そんな風に話すつもりなんて全然なかったし・・・。
声が聞きたくて電話してきたということだったから、
Sに電話を渡した。
しばらく話した後、私はかわってもらい、
再び彼女と話した。
彼女は、自分の思いを語った。
私も、文句を言いそうな自分を抑え、
彼女に近い自分で、受け答えし、思いを伝えた。
話してみると、やっぱり彼女は1年以上前の私で、
私は確かに1年以上前、彼女だった。
なきながら話す彼女に同調して涙も出た。
そんな私を、内側から嫌な私がずっと責めていた。

「二度と電話もしないで、近づかないで、って言って」

最後に彼女はSにかわってといった。
私は「もちろん」と即答した。

そのときSは飲めないお酒をバカのみし、
相当泣いて、荒れていた。

でも、電話を渡すと、
静かに話し始めた。

私は、その場から離れたかった。

でも、はなれたら、負けだって思った。

電話はずっと続いていた。
私は聞き耳を立て、ずっと歯を食いしばっていた。
Sが私に言うのと同じように、
優しい言葉を吐くたびに、
Sがおかしそうに笑うだびに、
他にとって変えないと耐えられないくらいの痛みが
体全体を走った

もうやめて、とずっと心で叫んでいた。
涙も出た。
どうしたらいいのかわからなくて、
ただ理性だけで自分を止めていた。
そんな私に、気づいてほしくて、
でも気づいてほしくなくて、
ちゃんと話してあげてほしくて、
私は自分を私じゃなくしたかった。

どうしようもない時間を
ただひたすら耐えて、
気づいたらSが私を見ていた。

たったそれだけで、
Sが帰ってきたと安心した。

私が、Sに依存しきってる証拠。

Sは私に謝って、泣いた。
何であやまられてるのか、
なんで、私が泣かせなくちゃいけなかったのか、
全然わからなかった。
ただ、
私が選択肢を間違えたかもしれないという、
疑問だけが後に残って、
何もかも忘れたくて、
寝ようと思った。

これが、
私の今日の日記。

それと、兄ちゃんから電話がかかってきた。
最初驚いたけど、
ユーチャレの飲み会の最中で
みんないたからだった。
でも、3時ごろの着信は
なんだったんだろう?
付き合ってたころみたいに、
酔っ払って寂しくなったからなのかな?
元気そうで、何より。



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